第四話『旅立ち』

3/9
前へ
/111ページ
次へ
「おやすみ、リリス」 「はい、おやすみなさい、ユウさん」 普通に夜が明けて朝を迎えた、俺はいつもどおりに起きる。 リリスを見ると寝ている。 「じゃあな、リリス」 俺はリリスの巣から外に出る、リリスが寝たふりをしていたのには気づいたが、リリスは何も言わなかったので、俺はそのまま出てきた。 俺は転移を使って、亜人の国アラベーアータという国の中心に向かった。 ちなみに転移はかなりの魔力を消費する、距離が離れてると尚更だ、人間の国がロシアにあるとしたら、亜人の国はアメリカにあると考えてくれた方がいい、ちなみに竜の(ドラゴ・ロア)は日本に位置してる。 竜騎士の国アルビスが竜の森に来た時は大規模転移陣を使用したから、すぐに来ることができたんだろう、歩きや馬とかで旅団移動したら、どれだけ日数がかかるやらだ。 まあ、大規模転移陣の発動条件も色々あるからホイホイ使えるものじゃないけどな。 アラベーアータは砂漠地帯が多く砂漠が七割森が三割ある程度で、とても生活するのに向かないところだ、だが、生き残る為に移動型の船を作り出し、幾つもの船が砂漠地帯を移動しているのも確かである。 船は外装は鉄や鋼内装は、魔法金属ミスリル製で動力には直径一メートルの風の魔石を十個積んでいるので浮遊することができている、魔石には定期的に船員が魔力を供給しているので、船が落ちることはない。 ミスリルは魔力を通しやすい金属のことだ。それに強度もかなり高い。 船の見た目は潜水艦を想像してくれればいいだろう、だが規模は一隻に十万人以上が生活できるものだ、船自体が街になっている。 船に使われてる技術を一言で表すなら、魔導機械技術だ、魔石を用いて機械を動かすものは全て魔導機械と呼ばれている。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2248人が本棚に入れています
本棚に追加