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俺は船には直接乗らないで、砂漠のど真ん中に転移した、フードを被り、砂が目に入らないようにガスマスクを装着している。
普通に歩くと砂に足が埋まり、まともに歩けないので、風魔法で浮きながら移動している、夜に足を動かさないで浮遊していたら、ゴーストと間違われそうだな。
ゴーストは人が死んだ時に思う思念というものが集まった者だ、悪戯で済ませる者もいれば、人を殺すものまで様々な形のゴーストがいる、ゴーストを倒すには光属性で浄化するか、話を聞いて説得もしくは願いを叶えると消える。
俺の場合はゴーストに遭ったら、どんな理由があれど、破壊魔法で消滅させるけど、所詮思念の集まりで、迷惑な存在だからな。
砂嵐のせいで周りが全く見えないし、自分がどこにいるのかよくわからないが、真っ直ぐ進んでいる、百時間移動した頃当たりから、転移で何処かの船に転移しようかなんて考えていたら、砂嵐の中に風を切るような音が聞こえたと思ったら、俺の鳩尾に大剣が深々と刺さっている。
「痛いな……、一体何だ?」
俺は少し混乱している中で砂嵐が止むと、目の前には大剣の持ち手を握っている、ゴーグルとマフラーで口と鼻を覆っているが、黒いブラジャー(Fカップくらいありそう)とショートパンツぽいものにブーツを穿いている、赤茶のショートヘアの一本の角の生えた褐色の女性がいた。
「人、だったのか!?どうしよう……」
ハスキーボイスであたふたしている様子に可愛いと思ったが、痛いのは勘弁なので、大剣を抜きながら、治癒魔法で傷を塞いだ、創造魔法で服も直した。
「俺はこの通り傷は治ったから、問題はない。慌てないでくれ、誰にでもミスはあるものだ」
「治療師だったのか?治療師が護衛も無しに砂漠地帯を移動するなんて、いや、一人で行動すること自体命取りだぞ!?わかってるのか?」
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