第四話『旅立ち』

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飛び出してきた瞬間のサンドワームの頭の部分を風魔法の鎌鼬で切り刻み、俺は空中に飛び上がり、蟻地獄の巣が見渡せる位置まで浮遊すると三方向に風魔法の圧縮した弾を撃ち出し、脳天を破壊する。 それが終わると俺は砂に着地した。 「これでもまだまだ足りないだろうが、今日はこれを土産にして豪炎の鳳に帰るってのはどうだ?」 「ユウが、魔物を倒したのは理解できたが、なんだあの魔法の発射速度は……」 「訓練した結果だ、俺は魔物の死体を一箇所にまとめるから、豪炎の鳳に連絡してくれ、連絡用の通信機くらい持ってるだろ?」 俺はそれを言うと風魔法でサンドワームと、蟻地獄の死体を一箇所に積み上げる。 「ねえ、もしかして、ユウって金色の目なの?それだけ魔力使っても全然疲れてる様子無いしさー」 「ああ、そうだな」 「金目の人ってやっぱりいるんだね、僕達の乗ってる船て一番強い人は銀目で五人しか居ないんだ、金目の人が来てくれるってだけで心強いよー」 「ユウのやってることは、常人では出来そうにないな、金目はそれ程に貴重な存在だって分かったよ、通りで碧の(オーディン)が金目の人がいるだけで、優位に立ってるか分かったよ」 「青の砦まだ存在してたんだな、青の砦の金目っていうとウォーリー・カッパスっていうエルフだったか?」 「知ってるのか?」 「ちょっと昔に話をしたくらいだな、あいつも千年以上経ってるし、もうすぐ寿命だろ」 「エルフで千年といえば、確かに老人だな、いつ死んでもおかしくないらしいが、カッパス氏は現役で調達しているそうだぞ?」 「そうか、無茶してなきゃいいんだがな、セッキ、豪炎の鳳に連絡はついたか?」
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