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「安心させて内側から、崩壊させていく可能性だってあるだろう!」
「父さんはいつも、そうやってアタシの意見を聞いてくれたこと無いじゃないか!!」
「俺のことで親子喧嘩はやめてくれ、髪の毛だけ見せれば、それで解決だろ」
俺はフードだけ外し、髪の毛をバサバサと振る、砂が出てくるのが結構不快だ。
「白い髪だと……」
「僕の思った通り只者じゃないねー」
「ユウ、それは染めたのか?」
「染めてるわけ無いだろ、染めたとしてもこんな綺麗に白にならないだろうが」
「九頭竜のことも知っていたし、白髪で魔力も豊富だし、常人には出来ない芸当をやってる、もしかして、千年以上前に行方不明になった勇者様の子孫かなにかなのか?」
「詮索するな」
「まあ、魔族で無いのは確かか、歓迎しよう。船長のセキヤ・フェニックスだ。宜しく頼む」
「ユウ・タナカだ。よろしく頼む」
俺は船長と握手した、どうやら船長は多汗症のようだ手汗が酷い。
握手が終わると俺は砂も気になっていたので自分に浄化をかけた。
一応船の中でも階級が決まっていて、部屋の豪華さも変わる。
一番下はエンジンや魔物の解体場、植物の栽培所があり、その上は貧困層と呼ばれとにかく最低限の食事と睡眠で働かされている、働かなければ船を追い出され行きていけないから、働くしか無い人達だ人口の五十%だ。
次は下層、普通に働いて生活しているのは変わらないが、貧困層と違いゆったりとした生活を送っている人口の二十%。
次は中級層、主に魔物を狩ることを強いられている分、豊かな生活ができるが死者が絶えない人口の二十%。
次に上級層、今後の方針などを決める会議などを行ったり、船の操縦などをするものはこの層にいる九%。
次に特級層、船の安全を守るのが仕事で船に問題が無い限り自由に生活できる、俺は特級層にはいることになった、俺の仕事は船の安全を守るのと、患者の治療だ、治療師は重宝されて当たり前だ、何か体調に問題が出た時には絶対に必要な人員だからな、特級層は人口の一%しか居ない。
俺はその日は与えられた部屋で熟睡した、久しぶりに羽毛の使われたふかふかのベッドだったからだ、部屋はキングサイズのベッド、シャワールーム、ソファーが二つにテーブル一つだった、十人部屋にいても広々使えるくらい広い。
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