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駅の高架を越えて、
道向かいのコンビニに入る。
少ししおれた私は、
酔った顔を見られたくなくて、
コンビニの明るすぎる照明に
俯き加減で彼に続いた。
「ほら」
不意に立ち止まった戸川君が、
ビールの入ったカゴを私の目の前で揺らした。
「何飲む?チューハイだっけ」
「えっ?何で…」
「飲みなおすって言っただろ。
公園飲みだよ。お前んちの」
途端に元気を取り戻して笑顔で頷いた私は、気になって聞き返した。
「ずいぶん安上がりだけど、
こんなんでいいの?
ご飯ごちそうになったのに」
「値段関係ないだろ。
狭苦しい店で飲むより気持ち良さそうだし」
ならもう一缶追加、
と彼はビールをカゴに足した。
「お前は一缶にしとけよ。顔赤いぞ」
「やだ、見なくていいから」
顔を覗こうとする戸川君から逃げながら、いつも飲むチューハイをカゴに足して、会計を済ませた。
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