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仕事の話に終始するうちに、ほどなくお店のラストオーダーの時間になった。
「ごめんね。私のせいでスタートが遅かったから」
「ほんとだよ」
言葉とは逆に笑顔で戸川君が伝票を持って立ち上がった。
「さ、飲みなおすぞ」
さっさと会計に向かう戸川君の背中を慌てて追う。
「考えてみたら、
今日の本題、何も話してないな」
……そうだった。
途端に肩が落ちる。
「崎田の話なんかがツマミだと、
酒がまずくなるけど」
「あ、待って、お会計…」
お前は後の飲み代担当だと言われて、渋々お財布を引っ込めた。
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