第三ノ章

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私は刺されると思い、目を閉じ死ぬ覚悟をした。 『英梨殿、そなたはそこで命を落とされるのか?』 「え?」 目を開けるとアヤカシの動きがピタリと止まっていたというより時そのものが止まっていた。 「あなたは?」 『拙者、真田の幸村と申すものです。そなたは我の・・・ 子孫 』 確かに歴史やゲームにあるように赤い甲冑を着ていた。頭には真田の家紋、 六文銭があった。 『英梨殿、そなたの使命忘れてはならぬ。現世は戦乱より太平になった。これが我らの望んだ世の中。その中で生きる我が子孫よ。』 幸村は手を前に差し出すと光とともに一本の槍を出現させた。 『そなたの力になりたいのだ』 幸村はそういうと私に絡み付いていたリボンを切り離した。 そして私にその槍を差し出した。 「わかった。我が受け継ぐ。」 私はそういうと槍を受け取り時を動かした。
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