第5話

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僕らが教室で、ババ抜きをしている最中だった。 「今日の四時ぐらいにバンドやるから体育館に来てくれ」 親父は佐々木に向かっていきなりそう言った。 「え!?親父出るの!?」 気がつくと僕は立ち上がってそう叫んでいた。 「親父?」隣にいた明里がなにかを怪しむような目で僕を見つめる。 「いや、じゃなかった!!コーヘイ!!」僕は慌てて言い直した。 「いや絶対今親父っていったよね?」明里は皆に賛同を求めた。 コーヘイがバンドやるということはそっちのけに皆が一斉に僕の方を見た。 マジかよ。
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