信じる

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自己紹介が終わり 今日はこれで下校になった 「けーん!今日3組で親睦会みたいなのやろーぜ」 「それいいねー」 「私たちもいきたぁい!」 「3組全員でカラオケとかどう?」 「カラオケはいいけど…健正気か?」 どーせ私を誘いたくないから 全員は嫌なんでしょ? 「全員は…岡田も誘うのか?」 ほーらね? 私だって行きたくないわ 「当たり前だろ?えみちゃんも行こうよ」 にこにこしながら言ってきた はぁ? 森宮何がしたいわけ? 私をはみごにして苔にしたいわけ? ってか 私あんたみたいな全員仲良しってタイプ一番嫌いかも 「誘ってくれてありがとう。だけど他の方達が嫌がってるようだからやめとくわ」 言いたいことがたくさんあったけど頑張って耐えた… 「それじゃあ」 私はドアに向かって歩き出した 「待ってぇー!岡田さん!!」 ドンッ 「きゃっ!」 痛いと思いきや痛くない 見知らぬ男子が私と私に突進してきた女の子を抱き抱えてくれたからだ 「すみません!」 私だって素直に悪いと思ったら謝るわ 「…いや、大丈夫か?眼鏡」 はっきり言って私たち二人も抱き抱えたら重かっただろう それにも関わらず、文句一つも言わず私の眼鏡なんかに気をかけてくれた 優しい人は嫌いではない… そんなことを思っていたら手のひらに眼鏡を乗せてくれ、私は自分の眼鏡が悲惨な姿になっているのに気がついた… 私の眼鏡が… ぐにゃりと曲がり床に落ちている 「あっ!ご、ごめんなさい!!」 今気づいたのか私に突進してきた女の子は謝ってきた 女の子は今にも泣きそうな顔で謝ってくる。まさに主人公ってかんじの女の子らしくかわいい子 「いいのよ…だて眼だし」 「美人…」 はぁ? 何を言い出すのこの女の子は?頭の打ちかどころ悪かった? 「花穂里、岡田さん困ってるよ」 「あぁっ!岡田さん、良ければ一緒にか、かえりませんか?」 THEかわいらしい女の子 「えーっと、花穂里ちゃんでいいのかしら?」 「はいっ!」 照れるように返事をされてもね 「花穂里ちゃんは親睦会行かないの?」 「岡田さんが行かないのなら行きません!」 「そう…なら帰りましょうか?」 「はいっ!」 嬉しそうににこにこされたらどう反応すればいいのか正直困る
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