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「ここは天国でも地獄でもありませんよ。言わば、中間地点とでも言いましょうか…。」
「中間地点…。あの…これから…私は…」
一体私はどうなってしまうのだろう?
天国へ行くのか、はたまた地獄へ堕とされてしまうのか…
「実は、その事でお話が…。あなたにお願いしたい事があるのです。お願いと言っても、あなたに拒否権など無いのですが…。」
「お願い…」
「そう…お願い。これから、あなたには違う世界で勇者候補として生活して頂きます。言わば、転生…ですかね。」
「転生…」
「そうです。非常に名誉で喜ばしいお話でしょう?」
「名誉な事なんですか?知りませんでした。でも…何故私なんです?」
目の前の天使は静かに目を閉じ、こう答えた。
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