第17話

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君はわがままだ。 私も人のことは言えないが。 君はそれ以上のわがままだ。 君はいつも子供のように愚図って私に助けを求める。 君のそう言うところは嫌いだ。 だが好きなところはたくさんある。 もちろん、嫌いな部分もたくさんあるがね。 だが君は一般的にいい人だから。 もしかしたら引く手数多だっただろうね。 それを蹴っての私なのだから。 それなりに理由があるのだろう。 聞くような野暮なことはしないさ。 気持ちは胸の奥にしまっておくべきだ。 私のように軽々しく喋ることはご法度だ。 私はいいのだ。気持ちを軽々しく喋る生き物だから。 それが女と言うものじゃないか。
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