70人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
僕はその場を静かに立ち去り
町へ降りた
――――――――――――――
お~見られてる~
前、健兄貴に、『お前…いぬ〇くの夏目に似てんなwww』って言われた
親近感は沸いたけど、あんなに格好よくないと思うけどなぁ…
行きつけの素材屋が見えてきた
黒龍処…と言う白い文字に黒い看板。看板も外装も和風の小さな一軒家
実は僕が封印を解いてもらった店なんだ
キーイ
「いらっしゃいませ」
アオイさん…今はアオさんの奥さん(本当は旦那さん)がカウンターにいた
ロイ「キリエさん、今アオさん居ますか?」
キリエ「フフ…奥に居るので呼んできますね」
キリエさんって大和撫子みたいな人だなぁ…
容姿端麗で仕事は的確にこなす
でも、女体化なんだよねぇ
アオ「どうした?ため息ついて?」
ロイ「世の中の不条理について考えてたんだ…」
アオ「……そうか。今日は何を持ってきたんだ?」
笑いを堪えながら言わないで欲しいな
奥のソファーとテーブルのある所へ行く
もう慣れたからね
ポーチから素材を取り出す
アオ「シャインウルフの毛皮に肉、渓谷茸、繋ぎ草、世界樹の果実、フォンムゥアグロゥ…一本釣りか」
ロイ「流行り病で、苦しんでた港町で、薬作ったら治ってそのお礼に」
アオ「把握(笑)お前調剤のセンスあるもんな?」
キリエ「アオも調剤は得意じゃないですか」
アオ「それほどでもねぇよ。本体が上手いんだ」
仲の良い夫婦だなぁ
最初のコメントを投稿しよう!