プロローグ

4/7
前へ
/18ページ
次へ
「うっ....なんだってんだよ一体.....」 意識が途切れたとは言ったが、体感的には一瞬だ。気が付くと俺は倒れており、周りは静まり返っていた いや、「なにも無くなった」が正しいのか? とにかく俺の周囲、見える範囲には住宅も、人も、道路、地面もなかった。ついでに言えば、自分の呼吸音、声以外音を感じない 「..........は?」 思考が一時停止する。当然だ。理解できないことが多すぎる ここはどこだ? 地面が無い、俺が座っている感覚はあるのに。なぜだ? なぜ見える範囲に何も無い?そんな地帯が地球にあったか?知らん。だがおそらく無い 自分の心臓の音がうるさく感じる。嫌な汗が身体を濡らした。しかしこのまま座っていてもしょうがないので、取り敢えず立ち上がり歩いてみた 「感覚は普通か。道を歩いているのと変わらない」 「そりゃぁそうじゃろうな。儂が現世と感覚を合わせてやっとるからの」 「へぇ、よく分からんな」 「無理はないの。お主はあくまで一般の人間じゃからな」 「そうか..........ん?」 俺は一体誰と話している?
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加