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そもそも、この情報を明かすと、火之不審火にとっての仇敵・・・・・・、『大偽名分』の正体が、妹の友人であることが判明してしまう
そうすると、色々と厄介なことになりかねないし、僕は眠之木さんに助けられている。仇敵に相方が助けられる、と言う状況に、火之不審火の心が・・・・・・、心なんてものが本当にあればだけれど、それがどう反応するかわかったものじゃない
情報を隠すことに、意味はある。だから、まあ理由があると解釈してもいいのかもしれないけれど・・・・・・、しかしその理由に、火之不審火からみた正当性はないだろう
少なくとも、『理』なんて文字が付くような、整頓性はない。だから、まあ、そこにあるのは意味であって、意思であって、意図であって、決して理由ではない
・・・・・・、しかし、火之不審火が疑問を持ち、疑惑を抱いたのがその日でよかった・・・・・・、もしも、三日前、情報屋の元へと赴いた日のほうへと疑惑をもたれたら、妹の反応から何かを察していたかもしれない
そっちに関しては、妹の記憶は当然のように健在だし、明るみにでれば危険、と言う意味でも、同レベルのリスクがある
厄介極まりない
隠し事が多いと、いつかは破綻しかねないけれど・・・・・・、破綻したら破綻しただ。その時はその時だ。諦めよう
・・・・・・、しかし、差し当たっての問題は、そうなってくると妹の方かもしれないな・・・・・・、火之不審火にそう問いかけられた、と言う観点から、何かしら見出すかもしれない
そうなってくると、また厄介なんだけれど・・・・・・、まあ妹ならば、リスクと言う意味では特別視するレベルではないか
危険ではない。なにせ、家族だ
「何にせよ、特に気にすることでもないよ。あったと言えば、あったかもしれないけれど、五体満足で怪我なく帰ってきたことからもわかるように、大したことじゃない」
実のところ、真実は肩を撃たれて負傷していたりしたのだが、まあ『忙力』の治療の甲斐あって(甲斐と言うか、僕のような一般人からするとむしろ『怪』と言ったところなのだが)怪我は綺麗に完治していた
だから、疑われる要素はないはずだ・・・・・・、と思っていたのだが、さすがに唐突に『大偽名分』のことを尋ねるのは、やりすぎだったか
結び付けられてもしかたがない
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