第3章 魔法

5/8
901人が本棚に入れています
本棚に追加
/197ページ
・・・ やってきたのは庭にある俺たち用の魔法練習場だ。 規模は学校の体育館くらいだが俺たち用がこの規模であってもっと大規模なところもあるからな。 七大貴族だからな、このくらい当たり前だ。 「ヴィクトルお兄ちゃん!今日は、何を教えてくれるの?」 俺の妹はとても優秀だ。 すでに一般の10歳レベルの魔法が使える。 「新しいことを教える前にまずは復習からだよ。 ファイアボールを5個出してみて」 あ、この世界の魔法について説明してなかったな。 下から初級、中級、上級、最上級、神級となっている。 初級はボール系、中級はランス系、上級は範囲系、最上級は広範囲系、神級は広範囲殲滅系となっている。 属性は火、水、風、雷、地、光、闇だ。 ついでに七大貴族はそれぞれの属性に特化した貴族で闇が頂点。 つまり、王族である。 権力はたいして変わらないぞ。 七大貴族のリーダー役だから王族とされているだけだしな。 闇が王族とされているのは王を決めるときに闇の当主が一番強かったという単純な理由だ。 それ以来、闇の七大貴族が王を務めるようになった。 「うん!ようし・・・うりゃー!」 ボボン! 野球のボールサイズの火の玉が5つ出てきた。 だいたい皆、初級魔法を使えるようになると次は数を増やしていく練習をする。 これが10歳でできるようになるレベルだ。
/197ページ

最初のコメントを投稿しよう!