もし彼がいなくなったとしたら

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ドアが開いたそこには警察が居た そして私と圭に走って向かってくる 追い付かれる前に圭が飛び降りようとする なら、私も一緒に死のうか………… いや、違うっ!! 圭の腕を掴んでこっちに引っ張り戻す 圭はこっちを向いて叫ぶ 「何で……………何で!?私に死なせてくれよ!!」 「じゃあ、私はどうすれば良い…………お前なしのこの世界でどうやって生きていけば良い!?」 「……………………」 「私が…私がお前にとっての零と同じくらい大切な人になってみせる!!」 「…………」 上から乗し掛かられる 「確保!!梶原香子、近衛圭を確保しました!!研究所職員含めて全員を拉致監禁容疑で逮捕しました!!」 警察がトランシーバーらしきもので話していた 上から押さえつけられ手錠を掛けられた そして、 「先に近衛圭を連れてこい!!」 圭は連れていかれる直前 「なれるものなら、なってみなよ…………精々頑張って」 圭はどこか少し嬉しそうな声で小さく私に対して声を発した
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