セッション1、再会のような出会い

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ホリン 「ケラススの街の跡地は、この里から歩いて二日ばかりのところだ。 冒険者としての心がまえをするためにも、一度一人で墓前に参っておいで」 お墓参りが終わったら帰ってくるんだよと、ホリンがつけ加えると エマは、急いで支度し、元気よく出発した ――ケラススの街(跡) エマは二日後の昼に無事にケラススの跡地にたどりついた しかし、父ワグナーの墓前には、そこには2人の人影があった 立っているのは、カウボーイ風の格好をしたルーンフォークの男性と、黒っぽい服装をしたシャドウの男性である カウボーイ風のルーンフォークの名は、トリガー=ブローバック シャドウの方はレイ=レインという名前である 2人は、所属するとある組織からの命を受けてきていた 『フェンデル王国及び、ケラススの街に赴き、内情を探り、報告せよ』 2人は、この街跡に来る前に仕入れた情報により、既に滅んでしまった街に何があるとは思えなかったが 『行けばわかるだろう。わからないようなら組織には必要ない』 とまで、指令を受けていたので、断る事もできず、来る事になったのである トリガー 「……(なんだ?この街跡に来てから妙に引っかかりを感じる)」 レイ 「どうしたトリガー、いきなり黙り込んで? …ん?」
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