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ホリン
「ケラススの街の跡地は、この里から歩いて二日ばかりのところだ。
冒険者としての心がまえをするためにも、一度一人で墓前に参っておいで」
お墓参りが終わったら帰ってくるんだよと、ホリンがつけ加えると
エマは、急いで支度し、元気よく出発した
――ケラススの街(跡)
エマは二日後の昼に無事にケラススの跡地にたどりついた
しかし、父ワグナーの墓前には、そこには2人の人影があった
立っているのは、カウボーイ風の格好をしたルーンフォークの男性と、黒っぽい服装をしたシャドウの男性である
カウボーイ風のルーンフォークの名は、トリガー=ブローバック
シャドウの方はレイ=レインという名前である
2人は、所属するとある組織からの命を受けてきていた
『フェンデル王国及び、ケラススの街に赴き、内情を探り、報告せよ』
2人は、この街跡に来る前に仕入れた情報により、既に滅んでしまった街に何があるとは思えなかったが
『行けばわかるだろう。わからないようなら組織には必要ない』
とまで、指令を受けていたので、断る事もできず、来る事になったのである
トリガー
「……(なんだ?この街跡に来てから妙に引っかかりを感じる)」
レイ
「どうしたトリガー、いきなり黙り込んで?
…ん?」
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