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この跡地に来てからというもの、相棒のルーンフォークが急に、黙り込んでしまったのを不思議に思っていたレイであるが、視界の端に一人の人間の女の子を見つけた
エマ
「あの、どうかしました、か?…え?……あれ?」
2人は、エマの方を向く、と、互いに向き合った三人だったが、エマは奇妙な既視感を覚える。
遠い昔、2人の内どちらかはわからないが、どこかで出会ったような気がして、目が離せなくなってしまう
レイ
「君は……?」
トリガー
「……(何だ?この感覚は、まるで久しぶりの再会のような…だが、初対面のはずだ)」
2人もまた、この少女を一目みた瞬間から、何故だかわからないが、目が離せなくなってしまった
しかし、エマは結果的には初対面だと判断し
エマ
「えっと、こんにちは、はじめまして。」
トリガー
「こんにちは。なにか?」
エマ
「いえ、こんな場所に人がいるなんて、めずらしいと思って。
道に迷っちゃいましたか?
あ、私はエマっていいます。えっと、新米の冒険者です」
レイ
「俺はレイ、こっちのはトリガーだ。
旅の途中で、特にあてもなくさまよっていたら、ここに出たんだ
君は付近の住民か?
だとしたら、道を教えてもらえないか?」
エマ「だったら、この近くに私が育った里があります。
他に人里もないところですし、よかったらいらっしゃいませんか?
雨露ぐらいはしのげますよ」
エマは本来の目的である墓参りも名残惜しいが、またの機会にとっておこうと考えた
レイとトリガーの2人は、少し迷ったが、なぜかこの少女には心揺さぶられるところがあったからだが、人里を見て来るのも調査の内と考え、願い出る
トリガー
「ならば、おじゃまさせてもらうとしよう。
俺達はとある理由で各地を放浪している」
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