セッション1、再会のような出会い

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ここで、少々時間を戻す 3人が通りかかる少し前、とある4人組がこのあたりを通った さて、この4人 シキ=テンペストというナイトメアの男性、シオン=カムイと、リオン=カムイの人間の兄弟の冒険者3人組と、おつかいでこのあたりまでくる必要があったタビットの少年マーは、この3人を護衛にしてやってきていたのである そもそもの出会いは、シオンが装備ばかりに金を使い果たし、空腹で倒れたところをマーが介抱したのが始まりである その後何度か、つきあいがあった事で、今回も二つ返事で了承を得て、ここまでは無事に来る事ができていた マー 「…はぁ、このまま帰りまで何も起こらなければいいけど…」 シオン 「大丈夫だって、オラがついてんだ。大船に乗ったつもりでいてくれ!」 シキ 「泥船の間違いにならなきゃいいけどな」 リオン 「兄さんのその自信はどこからでてくるんだよ… あと、シキもマーを不安にさせるような事いわないでね」 そんな会話をする4人の前方に枝もたわわに実った林檎の木々が見えはじめました シオン 「おおおっ!りんごじゃん!りんご取ってくる! ちょっと待ってろ!」 シキ 「俺の分もなー!」 リオン 「ちょっとシキ!? 待つのは兄さんの方だよ!ちょっと待ってー!」 一目散に林檎の木をめがけて走り出すシオンに賛同するシキと慌て止めようとするリオンであったが、見返りもせずに走り出し、林檎に向かってぴょんぴょん飛び跳ねはじめた マー 「気をつけてねー! 罠とかあるかも知れないから!」 マーはシオンの食い意地がはっているのを知ってはいたが、慌てて注意するも虚しく、獣とりの罠が発動してしまう
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