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ホテル地下駐車場で待機していたタナカは、急発進してホテルの非常階段がある従業員の裏口通用口に移動した。
「居たぞ!下だ!」
「ウゲ!また来た!シュン君パス!」
担いでいた怪人黒マントをシュンに投げ渡した空は、先に双牙子と由とシュンをタナカに車内に乗せる。
「レン!銃座式の機関銃出せ!」
「了解です!」
鬼切砲刀で非常階段を降りてくる賞金稼ぎ達を追い払いつつタナカに発進する様に言うと、レンに機関銃を製造させた。
「よっこらせ!…まるでB級映画だな?」
ボンネットに乗って機関銃を正面からくる軍警察のパトカーに目掛けて乱射する空は、そう呟いた。
「オイ!何故私を奴等に引き渡さない!お前達には…」
「お生憎様。彼奴ら以上に、私達もチョット用があるのよ。怪人黒マントさん?」
そう双牙子が言うと、弾切れになった機関銃を持って車内に入った空は「一先ず巻いたか?」とタナカに問い掛けた。
「何とか追跡は撒きました。どちらに行きますか?」
「一先ず、隠れられる場所が居るな?怪人黒マントさんや、うってつけの隠れ家に、心当たりあるよな?」
「何だと……?」
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