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そう言った空は、軽快な足取りでゴロツキ達がたむろする所に現れた。
「あぁん?誰だお前?」
「こんばんわ。実はちょっとお話が…」
空がゴロツキ達と会話しているのを確認する由は、気付かれない様に物陰を移動しつつ、目的の倉庫の前にたどり着いた。
(この中にあるのか…)
「…ッ!?誰だテメェ!?」
一人のゴロツキに隠れているのがバレた由に、そのゴロツキが銃を向ける。
「ヤベ…!!」
「ぶえっきしっ」
何とも気の抜けるクシャミとは裏腹に、銃を向けていたゴロツキを頭から蹴り飛ばした空は「…ドジ」と一言注意する。
「さてと…取り敢えず、カネを盗るか」
「お、オイ!他の奴等は?」
倉庫の扉の鍵を手馴れた手付きで外す空は、由に「みんな、眠いから寝るそうだ」と言って山積みにされたゴロツキを見せる。
「……(マジかよ。この数を1人でか?)」
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