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「…いいぜ。大泥棒」
「バカタレ。せめて“アニキ”と呼びなさい」
マフィアのボスの表情が青ざめた瞬間、空は何の躊躇いもなく鬼切砲刀の銃で由を撃った。
「ナ、ナニィ!?」
「まぁ、マフィアを相手にしたシスターにゃ恐れ入ったよ。ま、死んでも地獄にはいないとは思うけど…」
顔つきが怖くなる空は、撃たれた由をその場に置き去りにして逃げるボスに、銃口を向けた。
「テメェは100%で地獄行きだ」
銃口から発射されたレーザー光線は、ボスの身体を貫通して風穴を開けた。
「まさか…つ、月を盗んだ…伝説の…」
「残念。俺は通りすがりの通行人Aだから人違いッス」
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