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一触即発な雰囲気が漂うと、部屋をノックしてドアを開けたシュンは「ダンナ、いますか?」と言ってきた。
「お、シュンか。どうだった?」
「昨日の件があったせいですかね?軍警察まで出張って、あちこちで検問やってますよ。他の賞金稼ぎ達も、血眼で探してます。あ、一応謝礼金は貰いました」
「手負いとばかりに、軍警察も動いたか…となると、此処も長居は出来ねーな」
シャツを着てコートを羽織る空は、窓から外を見る。
そこには、明らかに武器を隠し持っているであろう強面の男達数名が、ホテルに入って来る様子が伺えた。
「…シュンくーん。お前余計なの連れて来てないか?」
「えッ!?俺尾行されてました!?」
「空、どうする?」
そう双牙子が言うと、空は面倒そうに怪人黒マントを見た。
「おいコラ。面倒だけど一緒に来い。拒否るのはナシだ」
「………」
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