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ー*ー
「いやぁ、無人街から出れて助かった助かった」
「いえいえ。妹さんと2人で旅をしてるとはねぇ…」
ヒッチハイクに無事成功した2人は、護送中のバスの後方の軍警察のパトカーに同乗させてもらっており、警官と談笑する空。
「それより、なんでまたこんな場所を走ってたんです?」
「いえね、我々も詳しくは知らないんですよ。上からは、犯罪者の護送としか聞かされておりませんのでね」
「大変ッスねぇ、国家公務員っつーのも…(こりゃ何かあるな)」
チラッと由を見る空は、さり気なく小声で「変だぞ由」と言った。
「何が変なんだ?」
「犯罪者の護送っつーのはな、規定されてるルートがあって、そこを通るのが原則だ。なのにあの護送車、そのルートを走ってない」
「え?それってつまり…」
その瞬間、由の頭に突然頭痛が奔ると、彼女はいきなり「車を止めろ!」と言い出した。
「え?急にどうし…」
その瞬間、護送車両の前を走っていたパトカーが突然爆発すると、バスは急停車し、空達が乗っていたパトカーも止まった。
「襲撃か!?君らは危ないから此処に居るんだぞ!」
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