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そう空が言うと、何かを調べていたシュンとレンが屋敷跡から出て来る。
「空兄様。やはり兄様の思った通りでした」
「書斎っぽい部屋に隠し階段がありましたよ」
「案の定か…さて、ヘレン。俺の目的を言ってやろう。まぁ、判ってると思うけど、その新兵器ってのをブッ壊すのが目的なんだよな」
そうヘレンに打ち明けた空に、ヘレンはニヤリと口角を上げた。
「壊す?…ククッ、それは無理だ。絶対にな?」
「オイオイ。お前状況が理解出来てませんかね?」
「判っているさ?」
バチッとヘレンを拘束していた白蛇が突然ショートすると、双牙子が「コブラ!?」と言った。
「な…!?(双牙子のコブラに機能不全を起こした!?)」
「私がマシンセル投与者と思った様だが、そうじゃない」
殺気を放ち、咄嗟にヘレンから離れた空と由は、彼女のうなじに取り付けられたプレートから黒マントが出現するのを目にした。
「その新兵器は、この私が既に取り付けている。このウェポンアーマーがな!!」
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