72人が本棚に入れています
本棚に追加
ギロリとマントの裏地から出現する眼球は、拡散レーザーを発射する。
「ック!ンなのアリかよ!?」
「由ちゃん伏せて!」
近くにいた双牙子と一緒に身を屈めて難を逃れると、ヘレンはマントを身に纏う。
「…このWAは、マシンセル投与者の様に、一時的に体内にマシンセルを投与させ、そこから武器を生成する。本来ならば、連邦警察へと技術提供されるハズだった…が、奴等はソレを拒否した。その結果、マフィアがそれを嗅ぎ付けて…」
「ナルホド。やっぱし私怨じゃねーか。面倒クセ…」
WPを起動させ、鬼切砲刀を構える空は、シュンとレンに「援護しろ」と告げた。
「アニキ?まさか…」
「由ちゃんや。こうなると、もう手遅れだ。ヘレンさんや…もう死んどけ」
「死んどけ?私は2年前に、既に死んでいるんだ」
マントの形状が獣の腕の様になり、鋭い爪で空と真っ向からぶつかり合った。
「オラァッ!!」
「ハハハハッ!!無駄だ無駄だぁ!!」
.
最初のコメントを投稿しよう!