第15話

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ギロリとマントの裏地から出現する眼球は、拡散レーザーを発射する。 「ック!ンなのアリかよ!?」 「由ちゃん伏せて!」 近くにいた双牙子と一緒に身を屈めて難を逃れると、ヘレンはマントを身に纏う。 「…このWAは、マシンセル投与者の様に、一時的に体内にマシンセルを投与させ、そこから武器を生成する。本来ならば、連邦警察へと技術提供されるハズだった…が、奴等はソレを拒否した。その結果、マフィアがそれを嗅ぎ付けて…」 「ナルホド。やっぱし私怨じゃねーか。面倒クセ…」 WPを起動させ、鬼切砲刀を構える空は、シュンとレンに「援護しろ」と告げた。 「アニキ?まさか…」 「由ちゃんや。こうなると、もう手遅れだ。ヘレンさんや…もう死んどけ」 「死んどけ?私は2年前に、既に死んでいるんだ」 マントの形状が獣の腕の様になり、鋭い爪で空と真っ向からぶつかり合った。 「オラァッ!!」 「ハハハハッ!!無駄だ無駄だぁ!!」 .
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