第3話

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-※- 「急げ!!モタモタするな!!」 「完成品はトラックに積み込め!」 爪牙子があらかじめ仕掛けた爆弾で爆発、炎上する麻薬栽培工場から完成した麻薬を積み込むボスは、葉巻を噛み千切った。 「あのクソアマァ…生かしちゃおかねぇ!!」 「恨まれてんなぁ、お前」 空の声にボスと残りの部下達が声のする方向を見ると、其処にはバズーカ砲を構えた彼と、何食わぬ顔でその隣に立つ爪牙子を見つけた。 「て、てめぇ等まさか…!?」 「サーセ-ン!ボスに速達でーす!!」 「火が出たわよ?」 バズーカ弾頭を麻薬を積んだトラックに向けて発射すると、弾頭はトラックに命中してトラックを爆破させた。 「想像以上に爆発したなぁ…」 「爪牙子!貴様、何故裏切った!?」 ボスが怒鳴りながら爪牙子に言うと、彼女は「愚問ですよ?ボス」と言って空に右腕を絡みつかせた。 「私、ボスの葉巻より空の煙草の匂いが大好きなんですよ。もう大気自体がそうなれば良いと思うくらいに」 「環境破壊とかやめなさい。そして離れなさい」 「アーン…空のいけずぅ」 .      
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