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「急げ!!モタモタするな!!」
「完成品はトラックに積み込め!」
爪牙子があらかじめ仕掛けた爆弾で爆発、炎上する麻薬栽培工場から完成した麻薬を積み込むボスは、葉巻を噛み千切った。
「あのクソアマァ…生かしちゃおかねぇ!!」
「恨まれてんなぁ、お前」
空の声にボスと残りの部下達が声のする方向を見ると、其処にはバズーカ砲を構えた彼と、何食わぬ顔でその隣に立つ爪牙子を見つけた。
「て、てめぇ等まさか…!?」
「サーセ-ン!ボスに速達でーす!!」
「火が出たわよ?」
バズーカ弾頭を麻薬を積んだトラックに向けて発射すると、弾頭はトラックに命中してトラックを爆破させた。
「想像以上に爆発したなぁ…」
「爪牙子!貴様、何故裏切った!?」
ボスが怒鳴りながら爪牙子に言うと、彼女は「愚問ですよ?ボス」と言って空に右腕を絡みつかせた。
「私、ボスの葉巻より空の煙草の匂いが大好きなんですよ。もう大気自体がそうなれば良いと思うくらいに」
「環境破壊とかやめなさい。そして離れなさい」
「アーン…空のいけずぅ」
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