第3話

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WPがその声紋認証に反応して変化すると、それは柄の長い両手持ちハンマーに変わる。 「どう見ても、ハンマーだな。そんなので勝てンの?」 「勝つだと?それは違うな…」 ハンマーの先端部分を空に向けると、殺意剥き出しの表情で「殺すんだよ」と言うと、ハンマーの先端部分が発射された。 「…!(飛び道具か!)」 鬼切砲刀の銃身で飛んで来るハンマーの先端を銃撃するが、その弾丸は全て弾かれる。 「弾いた…!?」 「無駄だ!そいつは57ミリ砲弾でも破壊出来ない上に、追尾式の捕獲機だ!」 「そりゃ便利な武器ですなッと!」 ハンマーの追跡に逃げる空を容赦なく追い詰めると、一定の距離まで近付き、ハンマーは巨大なリングに変形して彼を内輪の中に閉じ込めた。 「しまった!」 「生死問わず…だったな?」 残った柄の部分に収納されていた刃がガチャリと鎌の様な形態に変形すると、ボスはそれを持って空に近付く。 「首だけ持ってけば、あとは不要だ。クタバレ!!」 「あ、こりゃヤバイ」 .
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