第3話

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振り降ろされた鎌が空の首を刎ねたと思ったボスだったが、それは自分の部下と入れ替わっていた。 「やー…危ない危ない。危うく首が持ってかれるかと思った」 「な、何だと…!?」 拘束していた筈の空と、自分の部下が入れ替わっていたのに驚くボスに、彼は煙草を咥える。 「葬兵術・体技…代行命。お前、WPの使い方が素人だろ?」 「ば…バカな…!!」 ライターで煙草に火を着ける空は、爪牙子が他の敵を全て倒しているのに気付いた。 「仕事早いねぇ~。爪牙子さん」 「まーねー。あ、それと…はい、コレ」 胸元から小型のインカムを渡した爪牙子は「逃げれたってさ」と伝えた。 「ヨーシヨシ。プラン通りプラン通り…もしも~し、由ちゃん?捜査官はギャラの振り込み日時指定してた?」 『あぁ、言ってた。で、ソッチはいつ終わるんだ?』 通信中を見計らって逃げようとしたボスに、爪牙子は「喰われたい?」と白いライオンを身体の刺青から出現させていた。 「た…助けてくれ!命だけは…!!」 「…聞いた?由ちゃん。今終わったから」 .
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