三章

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「別に悩んでないよ。死ぬことも怖くない。ただね、もう少し一緒にいたかったとからしくないことを思ってしまうんだよ。」 「好きなのか?」 「どうだろうね。」 笑顔の下に隠した悲しみに興味を引かれて、本当の彼は、眩しくて…。 好きになるのに時間は掛からなかった。 でも、私にはやらなきゃいけないことがあるから…。 「伝えれやぁいいのに。」 「誰に?何を?牛の寝言には付き合ってられないね。」   伝えるわけがない。 直ぐ居なくなる、彼の敵である私が伝えるわけがない。 だから、せめて少しでも長く… 彼の隣に桜として居たいだけ。
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