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窓一つなく薄暗い部屋…明かりはベッドの隣の机にポツンと置いてあるランプだけ。
その部屋には涙でぐしゃぐしゃになっている顔、体中に傷がありベッドに手足を鎖で繋がれている少年…そして狂った様に笑いながら少し離れたところで少年を見つめる男が1人…
少年はカタカタと震えながら男を見つめる。それを見た男は『なんで…?なんでそんなに怯えてるんだよ!!』と叫ぶ。
少年は恐怖にただ怯えることしかできない。
男は不気味に笑いながらゆっくりと少年に近づく。
そして少年の上に跨り両手で少年の首を絞める。
『う”っ…ぐ、るし』
『ねぇ…こんなに好きなのにどうして笑ってくれないの??俺の事…嫌い??』
少年はジタバタと暴れるが男は首を絞めるのをやめようとしない。
しかし、暴れていた少年の手が男の頬にあたると男はニコッと笑い首を絞めるのをやめる。
少年は急に肺に酸素が入ってきた為”げほ、げほっ…”っと噎せる。
だいぶ落ち着き何気なく男の表情を見た少年はボロボロと涙をこぼし先程以上に震え始める。
男はニコニコと普段見せないような笑みをしているが目は笑っていなかったのだ…。
怖い…怖い…少年がそう思っていると男は目は笑っていないが満面の笑みでこう言った。
『……悪い子には”お仕置き”しなきゃね』
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