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………しばらくしてから少年は目を覚ます。…がまだ目隠しをされているため何も見えないが男…ともう1人誰かと何かを話しているのが聞こえた。
しばらく黙って2人の会話を聞いているとピタッと会話が止まったので不思議そうに考えていると急に目隠しを取られた。
目隠しを取られれば少年は部屋を見渡しそしてある事に気付く。
『……い、ない…』
………そう…男がいなかったのだ。
いつもなら出掛ける時などは必ず自分に一言言ってから出て行くはずなのに…自分は捨てられたのか…鎖もつながれたまま独りぼっちなのか…
そんなことを考えていると『ねぇ…』と声をかけられる。
『…だ、れ?』
少年は見た事のない人物に聞く。するとその人物は
『あぁ…俺??俺は……”死神”とでも言っておこうかな』
とクスクスと楽しそうに笑いながら言った。
『…しに、がみ…?』
『うん、そう…”死神”』
その人物…いや”死神”は笑うのをやめ、ズボンのポケットから鍵を取り出せば少年の手足を拘束している鎖を外し始める。
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