セルフライナーノーツ

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お粗末さまでした。 最後まで読んでいただいて恐縮です! ちょっとだけ語りたい気分なので、ビールでも飲みながらもう少しお付き合いください。 この小説を始めたきっかけは、単純に「学パロやりたい」という、不純かつ純粋な衝動でございました。 ただやるのはつまらんな、ということで、頭でっかちな私は、「花の24年組」とも呼ばれる1970年代に少女漫画の革新を担った女性漫画家達の一群 、青池保子、萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子、木原敏江、山岸凉子等々が描いた少年愛マンガ黎明期の、それもギムナジウムものを再解釈且つ再構築したろうやないかいと意気込んだのでした。 中でも萩尾望都の『トーマの心臓』は別格に好きなのですが、こちらは一定の評価がされています。ただ、大好きな木原敏江の『摩莉と新吾』がきちんと評価されてないのではないかと思い、こちらにリスペクトをおいた結果のタイトルです。 なので、ギムナジウムというより、旧制高校のイメージになりました。『摩莉と新吾』のサブタイトルが「ヴェッンベルク・バンカランゲン」なのですが、愛すべき登場人物ひとりひとりの「ウェット」な面と「バンカラ」な面。これを「やさしい」「野蛮人」として木原先生がドイツ語風に造語したのが、「ヴェッテンベルク・バンカランゲン」。 わてら陽気な関西人の、ちょっと野蛮なイメージと、優しさ溢れる懐の深さが∞のお兄ちゃん達とぴったりやないかい、ということで即決。 この小説の仮タイトルを聞きたいかい? 『侯隆と信五』だよ。 誰だ、今笑ったやつ!わかるぞ(笑)。早めの段階でちょっとアレだと気がついたのでやめましたけれども。
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