3人が本棚に入れています
本棚に追加
「……ねえ、最近変わったこととかない?」
団長の問いかけに、三人は「変わったこと?」と声を揃えた。団長は「ないならないでいいんだけど」と笑う。
「あー。そうそう、ラリアがハッキングしてきてね、この間」
「超重要なことじゃねーか!! なんで知らせないの!? 馬鹿なの!?」
肩をガクンガクン揺らされる相模に、櫻庭は「まあ落ち着けよ」と団長を宥めた。
「これには一応理由があってね……伝言を頼まれたんだよ」
伝言? と相模の肩を揺らすのをやめる団長に、彼は笑いながら「俺のオリジナルが見つかったかもってね」と言葉を吐く。
「相模さん、が?」
「本当は早く伝えた方が良かったんだろうけど、どうやらオリジナルの記憶がおかしくなってるみたいでさ、あまり言いたくなかったみたいだよ。だから俺に会いに来た時にって」
相模はそう言って一旦言葉を切り団長の頭を撫で、彼女に目線を合わせる。
「俺はさ、こういう時になんて言っていいかわからないけど。きっとオリジナルならちゃんと何か言ってくれるはずだから」
最初のコメントを投稿しよう!