第4話

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歩いてきた方向を見れば、こっちに走ってくる人影。 デニム地のスエットにグレーのパーカーを羽織った航が走ってくる。 その姿に懐かしさを感じた。 航は走ってきた勢いのまま私に抱きついた。 「美晴さん、本当は逢いたかったんだ。スゴクすごく逢いたかったんだ。」 そう囁かれれば、他の事など、気にもならなくなる。 ココが街の中で、道の真ん中で、周りに人がいる事さえ・・・・。
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