お二階さん
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それから一ヶ月たって、工事の道具も消えたある日。 誰かが越してきたみたいだった。 そのせいか、二階はちょっとにぎやかになった。 前より、どかどか、と足音がひびく。 家族が越してきたんだな、としおりさんは思った。 会ったことはまだ、ない。
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