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ジリリリリリリリリリリリ
うるさく鳴きだすベル
時刻は7時。
「泣きたいのは私だよ…」
ほぼ毎日のように見る別れの夢。
不思議なことに夢の中の私たちは
現実のように成長していく。
そのせいだろうか、
お兄ちゃんの存在がだんだん見えなくなる。
確実に成長していく私。
同じように成長していくお兄ちゃん。
それにつれて、お兄ちゃんが見えなくなっていく。
ぼやっと霧のかかったようなかんじ。
今はもう全然見えない。
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