15/51

45人が本棚に入れています
本棚に追加
/312ページ
[散歩] 「にゃ~」 満月は自分を呼ぶ声に立ち止まった。 そして視線を下に移せば真っ白な毛並みの猫がそこにいた。 「おや…初めましてだね。キミは…」 「にゃぅ」 「ニュアジュっていうのかい?いい名前だネ」 ひょいっと抱き上げ、会話を楽しむ満月。 そこに、 「ニジュー!!どこに行ったんだー!?」 かなり切羽詰まった表情で椿が走ってくる。 「椿ー、ニュアジュはここにいるよー」 「ぇ!?ま、満月従者…!?」 「キミの猫だったんだネ。 さぁニュアジュ、ご主人がむかえに来てくれたよ」 驚く椿を横目に満月はニュアジュに話しかけて椿に渡す。 「あぁ…ニジュ…!!心配したよっ」 「にゃ…」 受けとるやいなやニュアジュを精一杯愛でる椿に満月は笑う。 「とてもいい子だったよ」 「ありがとうございました」 「いえいえwじゃあねー」 椿に手を振り、満月は再び足を動かした。 end.
/312ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加