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[準備]
バサバサと羽音が聞こえたかと思うと、グルルルとうなり声が聞こえてくる。
「ご苦労さん。話、聞かせて」
何十匹、羽といる鳥に獣達に兵は目を丸くする。
その中心にいる満月はいつになく楽しげだ。
「へぇ…そんな動きがねぇ、うん、そう。俺もそう思うよ」
普通の人間ではわからない言葉で進められていく会話。
盗み聞きしようにも、それが出来ない。
「俺は大丈夫。お前達は…?そっか、それならいいんだ」
満月にすり寄る猛獣達。
「また遠出を頼むけどいいかい?」
満月は一匹一匹、一羽一羽に愛情を込めて撫でる。
「さぁ、戦だ」
end.
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