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[出会いは突然に-サゼルメリク編-]
「死んでる?」
もう少しでサゼルメリクって所で一人の男が倒れていた。蜜柑色の髪に、白い服。
近寄ってみると、どうも辛うじて生きているっぽい。外傷は見た感じ無い。
「このままほっとく手もあるけど、まぁいっか」
男を担ぎ上げ、サゼルメリクへ急いだ。
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「病院ってどこだろ、」
その後無事にサゼルメリクに足を踏み入れたが、他国故に街中がわからない。
どうしたものか…。
やっぱりあのまま捨てておけばよかったかな…。
「満月さん…?」
「んー?」
背後から声をかけられ、ふりかえる。
そこに立っていたのは自分が知る顔で…。
「やぁ、無影。お久しぶり」
「お久しぶりです」
サゼルメリク従者、無影。
何度か会ったことがある彼。
ラッキー。
「ちょうど良かった、これ拾ったんだ。手当てしてあげて」
「え?ぁ、クドウさん…??」
「知り合い?」
どうやら知っている顔らしい。
「あとはよろしくネー」
無影にクドウという男を任せ、人混みへ紛れた…。
end.
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