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[ブルーベリーカップケーキ③] 外に出た満月は日陰のある場所を求めて歩いていた。手にはやはり二つのカップケーキ。 「この辺かな?」 木の陰を覗きこめば、人影がひとつ。 「読書中かい?神無月」 「ぁ…満月さん…何か用ですか~?」 「キミにいいものをあげるヨー。はい」 前の二人と同じようにカップケーキを二つ神無月に手渡す。 「ありがとうございます、ブルーベリーなんて珍しいですね~」 「美味しいヨ。キミで三人目だ」 「?配って歩いてるんですか~?」 「うん。あ、次に行かなくちゃ…またネー」 満月は神無月に手を振ってその場を後にした。 「まだまだ配らないとネ」 end.
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