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[ブルーベリーカップケーキ④] 満月はタラゼド中を歩きまわり、学徒兵の喜一、一般兵のコトノハ、少佐のティー、中佐のクミル、大佐の椿と蒼色にカップケーキを渡していった。 「あと残りは八個。……やっぱりあの子達にも渡さないとネ」 満月はあの四人が居るであろう部屋に向かう。 扉を開けば、やはりあの四人。 タラゼド王の朔、従者の赦楽と真珠、総帥の聖がいた。 「皆にカップケーキあげるヨー」 そう言って皆の手に二つずつカップケーキを渡していく。 「いきなりどうした?wwいや食うけどww」 「美味しいですよ!」 「早速食べてるんですか…!?満月従者、ありがとうございます」 「ブルーベリーか…」 それぞれが違った反応をし、それを見ながら満月は楽しげに笑う。 「しかし…なんでカップケーキを配って歩いてたんですか?」 「知ってたのかい?w」 「噂になってましたので、」 「ww」 聖の問いにニヤニヤとしながら満月は赦楽を見て、 「赦楽ー、ブルーベリーの花言葉はなーんだ?」 「…………」 赦楽はピタリと動きを止めて、暫し考える。 「"信頼"」 「せーかい!!」 望んでいた回答に満月は再度笑う。 「俺ちゃん、仲間意識が高いからネ」 ブルーベリーの花言葉は、知性、思いやり、実りのある人生そして信頼。 「皆大好きだよ」 end.
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