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[右目]
「お前の右目ってどうなってんの?w」
突然朔から問われ、満月はいきなりどうしたの?と首を傾げた。
「だってお前いつも右目隠してるからww
気になるだろw」
満月はわざとらしく考えるふりをして、笑い、
「見る?特に面白くないけどネ」
そう言って手で前髪を上げてみせた。
そこにはグレーの瞳。そして右目だけを焼こうとしたような火傷の痕が残っていた。
「グレーと黒のオッドアイなんて珍しいな…見えてんの?w」
「見えてるよ、むしろ見えすぎるのさ」
「ふーんw」
二つの違う色の瞳が細まる。
「……この目嫌いなんだよね、だから焼いちゃおうって思ったんだけどうまくいかなくて…」
どうも運が悪いみたいと呟き前髪を下ろす。
「今も嫌いなのか?」
「うん、嫌いだよ」
「俺は好きだけど?ww」
「えーww嘘は駄目だよ、王www」
end.
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