第6話 [ Les retrouvailles. ]

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第6話[Les retrouvailles.(再会)] ブルーベリーにピスタチオにヌテラ。 ローズの香り漂う色とりどりのマカロン。 ふわふわのギモーヴや、 ナッツが敷き詰められた タブレットのチョコレートや カリソンなどのコンフィズリー。 色鮮やかな飴細工を纏ったサントノレ。 みずみずしいフルーツが盛られたタルト。 大きくカットされた黄金色の滑らかなフラン。 キラキラと輝く宝石のようなお菓子に、 目が輝くのは私より小栗といった様子。 自ら専属ガイドとなった小栗により、 あちらこちらのガトーを食して いるのだが、 「さすがにもう、御腹いっぱいです」 限界を告げる私に、 我が彼氏は、 ここぞとばかりにパティスリーを 巡る姿は、嬉々としていて、 「美味しいでしょ?」 と有無を言わせぬほどのドヤ顔に、 「もう食べすぎで 美味しいとかより、厳しいです」 という言葉をつい飲み込み。 「スッごく美味しい」 などと微笑んでしまう私は、 いつも以上に気を使っているらしい。 だって、 私が、無理やりほうばる姿を さも幸せそうに眺める小栗を 裏切れるはずがない....。 ....うっぷっ。 .
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