一葉・イチヨウ

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一葉・イチヨウ

あなたからの言葉は ときどき 手の平にのるほど小さくて   今の時代は 光の速さで 気持ちが 通じるというのに   あなたの想いは 幾日も時を経て 自分の許へと やってくる   綴られた文面に 思わず 笑みがこぼれ   指先ひとつで 繋がる便利な時代に   あなたが割いてくれた時間   その時間を一人占めできた 自分に――――   たまらなく、心が踊るのだ  
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