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「オワッタ…」
テストが終わり、みんなが帰り仕度をする中、私は机に突っ伏した。
私は犬養蛍。
格好は黒に近い茶髪にブレザーの制服、身長158センチの高2の女子高生だ。
ああ、どうしよう。
今回の秋の中間テスト、ヤバい。
国語は得意な漢文問題が15点分しかなくて、数学はわけわかんない問題ばっかで、生物はもう…ダメだった。
《ドンマイドンマイ》
慰めなんかいらない…
今喋ったこいつは、私に憑いた生き霊。
話せば長くなるから手短に言うと、中3の秋にお見舞いで病院に行って家に帰った時に、気づいたらこいつが憑いていた。
本人は、私に憑いた以前の事の記憶が無く、切り離す方法も解らないから憑いたままなんだけど…
《真面目に問題解かなくても、条件呑めば答教えてやったのに》
過去の記憶が無いのに、こいつは私より頭がいい。
私に憑いたクセに頭がいいし、ズル賢いから、私はこいつをこう呼んでいる。
(悪魔)
《せめて人呼ばわりしろよ》
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