扉の向こうへ

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「自分の命の危険を感じたからこんな行動をしたと言うのかい?臆病な君が……」 「臆病だからこそ、よ。殺されてからじゃ何も出来ない」 マスターはマリオネットが本気だと感じ取ったのだろう。 ポツリと呟いた。 「……何が望みなんだい?」 「……よっぽど大切なのね、サンのことが。他の子は玩具のように扱って、すぐに殺したくせに」 過去に殺された――マリオネット曰く見殺しにしてきた子達のこと思ってか、憎々しげに言う。 「玄関のドアを開けて。それが望みよ」
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