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「この子を殺されたくないのなら早く廊下に出たらどうなの?」
マリオネットがそう言ったが、マスターは動こうとしない。
「……交渉不成立?」
マリオネットはそうポツリと呟いて、包丁を振り上げた。
流石に怖くなってギュッと目を瞑る。
マリオネットが本気じゃないと信じたい。
……が、保証はないし、武器の扱いに関して素人のはずだ。
何かの誤りで致命傷を食らう可能性もある。
これは、一か八かの賭けなのだ。
打ち合わせも無しに、まさか命を賭ける羽目になるとは思わなかったけど……。
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