扉の向こうへ

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どうやら、私は私が思っていた以上に価値があるようだ。 マスターは廊下に出た。 「……あっさり従った……」 私はポツリと、呟いた。 「……これが他の子なら『一体何してるんだい?殺したいなら殺せば良い』って言われて終わりね」 いつもの淡々とした口調。 冷たい言い方なのに、私は少し安心した。 一定の距離を保ったまま、マリオネットは歩きだした。 マリオネットに拘束されたままの私はそれに合わせてゆっくりと歩く。 マスターから5、6メートル離れたところでマリオネットは歩みを止めた。
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