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「そんな、私はあなたを……」
「わかってる。わかってるからこうしたの」
言いたいことはたくさんあるけど、悠長に話している場合では無い。
敵であるマスターは私の目の前にいるのだ。
「早く、逃げて」
「でも、サン……」
「ドアはまだ開いてる。こんなチャンスもう無いわ」
「……あなたは?」
「私は走れるような状態じゃない。あなただけ逃げて」
「そんなの嫌……!!」
マリオネットは立ちあがって、そう言った。
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